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2015.11.05
【株式会社LIG × G's ACADEMY】による連載コラム第8弾! ジーズアカデミーのサイトにお越しになる「起業家を目指す方」「エンジニアを目指す方」に向けて役立つ情報をお送りしています。
"起業家"や"経営者"。かっこいい響きに、ついつい憧れちゃいますよね。ビジネス本や啓発本を片手に、いずれは自分も......と先輩起業家を目標に掲げている人も多いのでは? でも、頭のなかで思うのと実際にやってみるのとでは違うもの。おもての華やかさだけに目を向けていたら、"ホンモノの経営者"への道のりはまだまだ遠いのかもしれません。
今回は、実際に経営者として活躍されているChatWork株式会社、株式会社ヒトメディア、株式会社モンスター・ラボの、注目スタートアップ3社長にご登場いただき、「経営者になる前に抱いていたイメージと今の違い」について語っていただきました。
最後には、起業を目指す人へのアドバイスもあります。要チェック!
● 答えてくれたのはこちらの3社長!
山本 敏行CEO/ChatWork株式会社
昭和54年3月21日大阪府寝屋川市生まれ。中央大学商学部在学中の2000年、留学先のロサンゼルスにて中小企業のIT化を支援する株式会社EC studioを創業し、2004年法人化。2011年にクラウド型のビジネスチャットツール「ChatWork」の販売を開始。2012年に社名をChatWork株式会社に変更し、米国法人をシリコンバレーに設立。自身も拠点をシリコンバレーに移し、日夜マーケティング活動に奔走している。
森田 正康FOUNDER&CEO/株式会社ヒトメディア
1976年愛知県生まれ。12歳から渡米し、UCバークレー、ハーバード、ケンブリッジなど海外の 大学・大学院を渡り歩く。ハーバード大学教育学修士、ケンブリッジ大学哲学修士。2003年、25歳の時に日本に帰国し、(株)アルクの第2次創業メンバーとして取締役就任。2006年には JASDAQ上場を果たす。2006年、hitomedia, inc.を創業し、今日に至る。それ以外にも国内外の企業の取締役、NPO団体理事、大学教授など複数の組織に参画している。
鮄川 宏樹CEO/株式会社モンスター・ラボ
1999年プライスウォ--ターハウス(現IBM)に入社し、IT・経営コンサルティング業務に従事。2000年11月、テクノロジーによって社会を変えていくインターネットの世界に魅せられ、当時日本でオブジェクト指向技術の先駆けであったベンチャー企業 株式会社イーシー・ワンに入社。2003年には会社内最年少マネージャーとしてJASDAQ上場を体験。2006年豪州Bond UniversityのMBAプログラム受講を経て、これまでの集大成となるビジネスプランを事業化し、2月に株式会社モンスター・ラボ設立と同時に代表取締役就任。2014年に企業に海外エンジニアのリソースを提供するサービス「セカイラボ」を開始し子会社化、CEOを務める。
◼ 山本 敏行CEO/ChatWork株式会社の場合
Q1. 起業しようと思った時期ときっかけを教えてください
私が2歳の時に父が起業して社長になったのですが、そのことがよほど嬉しかったのか、父は「社長」と大きく書かれた湯のみで毎日お茶を飲んでいました。そのため、自分にとっては社長になることは普通で、むしろ会社に勤めることのほうがイメージできませんでした。
中学生の頃から内職をし、高校生でネットビジネスをはじめ、大学生で創業し、そのまま一度も勤めることなく現在にいたっています。
Q2. 実際に起業してみて、経営者になる前に抱いていたイメージと今とで違いはありましたか?
経営者のイメージをそもそも持っていなかったので、違いというものは特にありませんでした。ただ、我流で経営をはじめたためか、社員が次々に辞めていってしまったんです。自分の未熟さを反省しましたね。そこで、一年かけて1000人以上の経営者に会い、いろいろとアドバイスをいただき、自分の経営スタイルを確立していきました。
Q3. これから起業を目指す読者に、一言アドバイスをお願いします
年をとるとチャレンジ精神が少なくなってきたり、家族ができるとまわりから止められたりすることもあって、なかなか起業できません。長くても会社に勤めるのは2〜3年以内まで。できるだけはやく起業することをオススメします。
◼ 森田 正康FOUNDER&CEO/株式会社ヒトメディア
Q1. 起業しようと思った時期ときっかけを教えてください
前職で、取締役として29歳の時にIPOを経験させてもらいました。そして、今後は自分が代表となり、次の世代にそういった経験をさせてあげたいと思い、30歳の時に起業しました。
Q2. 実際に起業してみて、経営者になる前に抱いていたイメージと今とで違いはありましたか?
会社のトップである以上、自分が"最後の砦"なので、責任感がより強くなりました。また、自分がみんなを食べさせていくという自覚を、経営陣の時よりも強く抱くようになりました。
Q3. これから起業を目指す読者に、一言アドバイスをお願いします
起業はゴールではなく、あくまでスタートであり、ましてやIPOなどのエグジットがゴールでもありません。会社を立ち上げる以上は、会社とそこに関わるすべての人たちとの関係が、自分が死んだあとも継続的に続いていくような環境をつくる覚悟が必要だと、僕は思います。
◼︎ 鮄川 宏樹CEO/株式会社モンスター・ラボ
Q1. 起業しようと思った時期ときっかけを教えてください
埋もれてしまっているいい音楽を世の中に知らせるようなサービスを作りたいと考えたからです。iTunesなどの普及で音楽がデジタル化していくなかで、単に物理的にデジタル化されていくだけではなく、これまでCDショップでは在庫を持てなかったようなマイナーな音楽も置くことができるようになったり、検索の仕方も変わったりと、メディアも本質的に変わってきていたため、チャンスだと思いました。
Q2. 実際に起業してみて、経営者になる前に抱いていたイメージと今とで違いはありましたか?
いろいろ大変だなと思う時もあります。小さな会社や批判されている大企業でも、そこに至るまでに歴史があるんだなあと改めて感じ、謙虚な気持ちでリスペクトすることが増えました。世の中のほとんどが飢えることなく生きていくために、経営者が背負っているものは......といったことも考えるようになり、責任感を持つようになりました。
Q3. これから起業を目指す読者に、一言アドバイスをお願いします
実際やってみて学ぶことのほうが多いので、自分の関心ややりたいこと、仲間を見つけることなど、考えたり勉強したりするよりもまずやってみることが大切です。HowではなくWhatやWhyのほうが重要。また、語学は早い時期にやったほうがいいと思います。
■ まとめ
メディアやイベントで見かけるカッコイイ起業家や経営者の先輩がた。その裏では、「責任」という重みを誰よりも背負っているんですね。
会社をつくるのは、立ち上げる一瞬ではありません。森田さんの「自分が死んだあとも会社と人が続いていくように」の言葉があらわすように、一生をかけてもなお足りないほどの覚悟でつくられるものなんです。
自分がなんのために起業したいのか、周囲に対して責任を果たせるのか、今一度よく考えてみましょう。心のなかを整理して、それでも起業したい! となれば、その時は迷うことなく夢に向かって突き進んでくださいね!
ライター:齋藤 玲乃
編集:LIGMO
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