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COLUMN

《コラム》注目のスタートアップCTOに聞く!
起業するなら絶対に読むべきオススメ書籍5選

2015.07.17

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【株式会社LIG × G's ACADEMY】による連載コラム! ジーズアカデミーのサイトにお越しになる「起業家を目指す方」「エンジニアを目指す方」に向けて役立つ情報をお送りしています。

スタートアップにおいては、CEO・CTOがコンビを組んで事業を立ち上げる例が多くみられます。また、エンジニアが1人で起業するケースも珍しくありません。

いずれにしろ、少人数での立ち上げ時には、役職の枠を超えた全体の俯瞰が必要不可欠。起業を志すエンジニアなら、技術面はもちろんのこと、ビジネス・マーケティング面などの学習も進めていく必要があるでしょう。

今回は、有名ベンチャーのCTOとして企業の土台を支える5人の技術者の方に、起業を目指すならぜひ読んでおきたい一冊をご紹介いただきました! お答えいただいたのは、株式会社スクー、株式会社Socket、トークノート株式会社、ChatWork株式会社、株式会社LIGの5社です。


■ 答えてくれたのはこちらの5人!
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伊東 弘満CTO/株式会社スクー
'96年よりソフトハウスにて様々な言語を用いた受託開発業務に従事。大規模ブログサービスの運用業務を経たのち、大手ネットワーク会社での動画共有サービスの立ち上げ後、2011年にgloopsに入社。システム基盤部長及びアーキテクトとして最大1600台まで増えたサーバ運用部隊のマネジメントを担当。'14年に株式会社スクーのインフラ開発部門責任者として入社し、同社サービスのインフラをより安定した環境に刷新するなどの業務を担当。同年10月に同社執行役員に就任。

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生内 洋平CTO/株式会社Socket
1979年12月23日生まれ。弘前大学理工学部卒業。生家商売の自主流通米・園芸作品・資材販売をはじめ、大学研究室との共同研究、自身の音楽活動・音楽レーベル運営・デザイン企業所属等を経て、各種大手企業・自治体等の広報デザイン・システム開発業務に従事。 2012年11月にCEOの安藤とともに株式会社Socket創業。2014年9月にリリースしたスマホ販促プラットフォーム「Flipdesk」の企画開発全般に関わる。「Flipdesk」は東急ハンズ、タビオ、アダストリア、ビームスなど約240社ほど導入され利用されている。

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山本 正喜CTO/ChatWork株式会社
1980年生まれ。電気通信大学情報工学科卒業。大学在学中より兄の山本敏行とともに、兄弟で株式会社EC studioを2000年に創業。以来、製品開発担当として多数のサービス開発に携わり、2011年3月にクラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク」を開発。2012年には社名をChatWorkへと変更し、チャットワークをビジネスコミュニケーションにおける世界のスタンダードにすべく、全社を挙げて取り組んでいる。

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藤井 拓也CTO/トークノート株式会社
1976年03月27日生まれ。1994年から8年間程、小説家を志望しながら様々な職業を転々とする。2002年 、SIerとして通信系会社の開発現場に。開発プロジェクトは、携帯電話による半二重通話システムや、データストレージサービス、Webメールサービスの開発などに8年間従事。 2011年、知人のベンチャー企業の立ち上げに参加。技術系取締役として、賃貸特化型のコンシェルジュサービス、O2O特化型のSNSサービスの開発に携わったのちに退職。その後、2013年5月、Talknoteに入社。開発責任者としてトークノートサービス拡大を支える。

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林 優一CTO/株式会社LIG
ソーシャルゲーム開発会社にてUI/UX開発本部本部長としてフロントエンド設計・開発及びマネジメント業務に従事。その後株式会社LIGにフロントエンドエンジニアとして入社。フロントエンド開発・フロントエンドエンジニア育成を担当しデザイン分野からサーバーサイド分野まで幅広く対応。AngularJSのコミュニティに所属し、ng-mtgやDevelopers Summitでのスピーカーを務める。得意言語はJavaScript。2015年6月にCTO就任。


■ 伊東弘満CTO/株式会社スクー のオススメの一冊

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『レガシーコード改善ガイド (Object Oriented SELECTION)』
(マイケル・C・フェザーズ, 翔泳社, 2009)

<概略>
自動化テストのないコードを「レガシーコード」と定義し、JavaやC++といったオブジェクト志向の言語サンプルを多数取り上げながら、システムの運用・保守にて直面する「レガシーコード」に対する実践的な対処方法を解説しています。

<オススメの理由>
起業時には相当のスピードでの開発を求められます。
しかし、スピードを優先するが故に煩雑なコードも多数生まれてしまうという結果になりがちです。勿論、そうならないようにするのがベストではありますが......。

さらに、ローンチ後の新機能追加や改善において、最初に書かれたコードを如何にしてリファクタリングしていくか......。 CTOという立場であれば、ここでどのような指針を提示するかが、その後の企業としての成長に大きく影響を与えるでしょう。

本書はJavaやC++などの言語でのサンプルを例にしていますが、その他の多くの言語でも利用可能な実践的なテクニックが記載されています。理論の部分から解説されているため、起業時のスピード感を求められる開発においても、事前におさえておくべきポイントが身につきます。

また、その後のリファクタリングにおいての指針としても、理論だけでなく実践的な対処方法(例えば、部分的に改善していく方法)についての記述もあるため、非常に役に立つと思われます。CTOを目指す、もしくはこれからCTOになるという方に向けてオススメの一冊です。


■ 生内洋平CTO/株式会社Socket のオススメの一冊

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『未来学―リスクを回避し、未来を変えるための考え方』
(根本晶彦, WAVE出版, 2008)

<概略>
欧州のフューチャオロジーの概要を翻訳したものです。翻訳に日本テイストを加えるなどの無駄な処理をあまりしていないので、とてもシンプルで読みやすい構成です。

<オススメの理由>
日本ではあまり聞かず、学べる機会も少ない未来学という学問ですが、簡単に言うと、夢や世迷言を目標に変換し、実現に近づけるにはどうすべきか、みたいなことが書いてあります。

エンジニアが自分の生み出すものに客観性を持ち始め、事業としてのビジョンと自分の生み出すものをつなげていく過程で、このくらいアカデミックな視点から第一歩を始めるくらいが似合っている気がするので、オススメです。

本当はもう少しわかりやすく書ける......とは思うのですが、未来学にスポットした本がそんなに多くないなかでは、そこそこわかりやすいと思います。


■ 山本正喜CTO/ChatWork株式会社 のオススメの一冊

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『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』
(クレイトン・クリステンセン, 翔泳社, 2001)

<概略>
ユーザーの声を聞きながら、新技術への投資を積極的におこなって優れた経営をしている大手企業が、その優れた経営がゆえにジレンマを抱えてしまい、新興企業に破れてしまうという "ジレンマ" が解説されています。

少し前の本なので事例が古い部分はあるのですが、いまのクラウドやスマートデバイス、IoTなどの流れとあてはめて読むと、この本の論旨であるイノベーションのジレンマがいつの時代でも起きていることがわかります。

<オススメの理由>
ブランド、資本力、技術力、組織力などすべての点で優れた大企業に、なぜ小さなスタートアップが勝つことができるのかという答えのひとつがこの本の中にあると思い、大変な衝撃を受けました。大企業にとっては悪夢のような話ではありますが、起業家にとっては大きな可能性を感じる内容かと思います。

この本でいう、既存プロダクトの価値を一新してしまう「破壊的イノベーション」がいまの時代において何かを見極め、その流れに会社の強みや技術的なアセットを最適化しながらサービスを開発していくことが、大きなスケールを狙うスタートアップには必須の戦略であると思います。


■ 藤井拓也CTO/トークノート株式会社 のオススメの一冊

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『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』
(ピーター・ティール&ブレイク・マスターズ, NHK出版, 2014)

<概略>
ペイパルマフィアの一員にして、シリコンバレーでも屈指の影響力を持つ起業家/投資家のピーター・ティールが起業に関する哲学を語っています。スタートアップ界隈で非常に影響力が強い方法論に「リーン・スタートアップ」があるが、それを真っ向から否定しているのがおもしろいところ。

その他にも、ゼロから1を生み出す「テクノロジー」と、既にあるものを大きくする「グローバリゼーション」の対立軸や、まずはニッチな市場を独占してからやがて大きな市場を最後に制する「ラストムーバー」など、刺激的で示唆に富む言葉に満ちています。

<オススメの理由>
スタートアップに関する本をいろいろ読んだ後に、ぜひこの本を読んでほしいです。

この本の価値は、世間一般で言われている常識(リーン、先行者利益、市場での競争原理、etc...)をピーター・ティールが独自の視点で考え、まるで逆説的とも言える起業家としての指針を、自身の言葉で論理的に説明しているところにあります。しかも、いくつかの答えはこの本には書かれていません。自分の頭で考えろ、と断じているのです。それがスタートアップに必要なことだから、と。

わかりやすいハウツー本を求める人には、決してマッチしないだろうけれど、自分の頭で考え、行動し、この世界に新たな価値を作り出したい、という情熱に共感できる人であれば、たくさんの示唆が得られるはずです。


■ 林 優一CTO/株式会社LIG のオススメの一冊

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『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) 』(ダスティン・ボズウェル, オライリージャパン, 2012)

<概略>
より良いコード、読みやすい理解しやすいコードを書くためのテクニックを紹介している本。変数名や関数名、コメントの書き方からテストの書き方までが網羅されています。本書で使われている言語は様々ですが、それらの知識は不要です。平易な文でページ数もそれほど多くはないので、初心者から中・上級者まで読みやすい本となっています。

<オススメの理由>
この本の良いところは、プログラミングの範囲だけでなく、プロジェクトという単位で読みやすいコードというのを考察している点です。プロジェクト進行時に起こりうるユースケースからコードを改善していくため、より実践に近いノウハウを得られます。


また、CTOやリーダーとなると他人のコードをレビューする頻度が高くなってきます。読みやすいコードとはどのようなものかという軸をしっかりと持っておくことで、一貫したレビューをすることができます。
読みやすいコードにすることで技術的負債を軽減することになり、不具合やトラブル、あるいは改修を柔軟に対応できるようになっていくのでとてもオススメです。


■ まとめ

サービスというのは、様々な知識や能力が複合的に合わさって成り立つもの。「アイディアだけでは意味がない」と言われるように、 "作る力" がなければサービスを実現することはできません。そして、出来上がりを事業として成り立たせるには、そこからさらに様々な分野の学びも大切になってきます。

技術書から未来学といった耳慣れない学問まで、今回は、注目スタートアップCTOがオススメする5冊をご紹介しました。先輩方の意見を参考に、ぜひあなたの起業に役立ててみてくださいね。

ライター:齋藤 玲乃
編集:LIGMO

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